“仙台 秋の行事、いも煮会

南東北で暮らす人々にとって、春の花見と同様に、あるいはそれ以上に欠かせない秋の行事・それがいも煮会だ。家族や親しい友人同士のレジャーとして、または職場やサークルの交流会の一環として広く親しまれ、晴れた休日にはあちらこちらの河原にたくさんの人が集い、大きな鍋を賑やかに囲む光景が展開される。高く青い秋晴れの空とせせらぎ、仲間たちの笑い声。大勢で味わういも煮の味は、どんなご馳走よりも心に残るはず。

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いも煮会ってなに?

 近年でこそキャンプやバーベキュー、トレッキングなど幅広いアウトドア・レジャーと組み合わせて楽しむ人が増えたが、いも煮会の主役はあくまでも “河原で芋を煮て食べる”こと。東北以外の地から仙台にやってきた人にとっては、その唐突さといい、相当にインパクトのあるイベントだそう。
 その起源には諸説あるが、各地へと広まるうちにその土地土地の食文化を吸収して、独自の発展を遂げている点もおもしろいところだ。例えば、山形県の内陸地方では牛肉&醤油味がスタンダード。福島県では豚肉に醤油・味噌・醤油&味噌の合わせといった3つのパターンが同程度に混在。そしてわが仙台では豚肉&味噌味が定番。里芋を使った汁物、という点では共通だが、それ以外の素材は、その地方の郷土色を色濃く反映したものであり、スローフードの原点とも言うべき根付き方をしているのだ。
※芋煮会場のマナー:ごみは各自で芋煮会場から持ち帰りましょう。また、混雑するため車での来場は避け、車で行く場合は駐車マナーを守りましょう。

仙台いも煮ってどんな味?

 仙台のいも煮に欠かせない素材は、里芋と豚肉、そして味噌。それ以外は好みで充分だが、ゴボウや大根、人参といった根菜とネギ、甘みを増した白菜、旬のキノコ類、ちぎりこんにゃく、豆腐などがメジャーなラインナップだ。ニンニクやバターでコクを加えたり、キムチや豆板醤でチゲ鍋風に、といったアレンジバージョンも楽しい。さらにはカレールゥやトマトソース、牛乳などとのマッチングにチャレンジする猛者もいるが、やり過ぎるといも煮ではなくなる可能性も高いので注意したい。食べ進んで具がさみしくなってきたら、玉うどんを放り込もう。たくさんの素材の味がしみこんだ煮込みうどんが最後のお楽しみだ。
仙台版 いも煮レシピ

材料…仙台
素材…豚バラ肉 里芋 白菜 大根 ゴボウ 人参 長ネギ キノコ(シメジ等) 木綿豆腐または焼き豆腐 ちぎりこんにゃく
調味料…味噌・酒

作り方
(1)熱した鍋に油をひき、豚バラ肉を炒めて火が通ったら取り出す

(2)ゴボウ、人参、大根、白菜を火の通りにくい順に炒め、しんなりしたら豚バラ肉を戻し水と酒を入れる

(3)水洗いした里芋と手でひと口大にちぎったこんにゃくを入れ、アクを取りながら素材に火が通るまで煮込む

(4)豆腐と長ネギを入れて味噌をとかし、ひと煮立ちさせたらできあがり

山形版 いも煮レシピ

材料…山形
素材…牛バラ肉 里芋 長ネギ キノコ(シメジ、マイタケ等) ちぎりこんにゃく
調味料…醤油 酒 砂糖

作り方
(1)水を鍋に入れ、水洗いした里芋とこんにゃく、キノコ、酒、醤油少々を加え里芋が柔らかくなるまで煮る

(2)里芋が柔らかくなったら牛バラ肉を入れ、アクを取りながら醤油と砂糖を加えて味を調え少々煮込む

(3)長ネギを加え、ひと煮立ちさせたらできあがり

誰でもいつでも気軽にいも煮会!

 準備や手配いらずのまさに“手ぶらでラクチン”ないも煮会が楽しめるプランやパックが充実しているのも、いも煮王国・仙台ならでは。会場はどこも絶好のロケーション、それぞれにバーベキューや温泉、アミューズメントなどのオプションも充実しているので、子供から大人までまるまる一日楽しめるぞ。利用の際は、事前に予約を入れてから出掛けよう。
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