大鶴山昌繁寺(しょうはんじ)(浄土宗)は慶長6(1601)年、仙台城下の本材木町(もとざいもくちょう)に念仏堂を建立したのが始まりで、寛永13(1636)年に青葉区新坂町(にいざかまち)の現在地を拝領し移転しました。幾度か火災に遭い再建されましたが、江戸時代後期の建築といわれる山門と仙台三十三観音第五番札所である観音堂は、仙台市登録有形文化財となっています。
山門は桟瓦葺(さんがわらぶき)、切妻造(きりづまづくり)、一間一戸(いっけんいっこ)の四脚門(しきゃくもん)で、扉、両脇に袖塀(そでべい)がつきます。また、平成13年、開山400年記念に本瓦葺(ほんかわらぶき)に改葺しました。観音堂は桟瓦葺、宝形造(ほうぎょうづくり)、2間四方、1間の向拝(こうはい)が付くものです。