本堂は、宝永5(1708)年春の大火による焼失後享保5(1720)年に落成。その構造は桟瓦(さんがわら)(一部本瓦)葺(ぶき)入母屋造(いりもやづくり)の屋根を有する間口、奥行とも十二間四方で内部は板敷の内陣と畳敷の外陣とにわかれています。特に畳敷の外陣は広大で、浄土真宗仏堂の特徴が示されています。
山門は寛保2(1742)年の建築。桟瓦葺(さんがわらぶき)切妻造(きりづまづくり)の屋根を有する三間一戸の楼門(ろうもん)形式の八脚門(はっきゃくもん)で、元来二階部分は鐘楼(しょうろう)となっていました。
仙台では藩政時代から今日に至るまで、数回にわたり寺町が大火にみまわれることもあって、この本堂と山門はそれらをくぐり抜けてなお現存している点で貴重です。本堂・山門とも仙台市登録有形文化財に指定されています。