青葉区新坂町(にいざかまち)にある稱念寺(しょうねんじ)は、建保2(1214)年に会津若松で開基・建立されました。山門が朱塗りであることから赤門寺と呼ばれてきました。現在地に移った後、寺は3度の火災に遭っており、寛政3(1791)年に再建されたと伝えられます。山門である赤門は文政6(1823)年の再建でしたが、現在の門はそれを原型とした平成の門です。
仙台市登録有形文化財になっている本堂は、桟瓦葺(さんがわらぶき)、入母屋造(いりもやづくり)、7間四方で3間の向拝(こうはい)が付くものです。本堂の長押(なげし)に文化9(1812)年の、欄間(らんま)には享和2(1802)年の墨書が残されています。