石垣家は青葉区上愛子(かみあやし)字赤生木(あこうぎ)にあった、代々村の組頭を務めていた家でした。
この住宅は木造平屋建・茅葺(かやぶき)の寄棟造(よせむねづくり)の12間×6間で、床の間のある部屋が2つもあるなど、組頭の役宅という格式の高さを表わしており、19世紀初期の建築と考えられています。
石垣家に残されていた資料「暦面裡書(れきめんうらがき)」には、文政5(1822)年に火災があったことが記されており、現在残っている住宅が火災後に建築されたとすれば築後約190年となります。
平成6年に解体され、部材は仙台市に寄贈されていましたが、平成18年、青葉区大倉の大倉ダム湖畔にある「大倉ふるさとセンター」敷地内に復元され、民俗音楽の演奏や、季節ごとの年中行事が営まれるなど、市民の憩いの場所として活用されています。
この旧石垣家住宅と土蔵(米蔵)1棟(附指定)は仙台市指定有形文化財となっています。