熊谷家は安永年間(1772~81)に根白石(ねのしろいし)の肝入(きもいり)、幕末には銅谷山(どうやさん)御林の山守(やまもり)をした旧家でした。この建物は根白石字銅谷屋敷にあったものを、昭和60年に泉ケ岳(いずみがたけ)の中腹(泉区福岡)に移築復元したものです。泉ケ岳の駐車場から登山口を若干入ったところの左側に当たります。
8間半に奥行5間半の規模ですが、移築前は土間側に厩(うまや)の付いた曲り家でした。建築年代は19世紀前半と考えられ、市内に数少なくなった茅葺(かやぶき)屋根で、仙台市指定有形文化財となっています。