特集
Feature文化に造詣の深かった伊達政宗公が築いた城下町仙台では、伊達な文化が受け継がれ、多彩な体験が楽しめます。藩政時代から続く伝統文化体験から、伝統工芸に現代のエッセンスを取り入れたモノづくりなど多種多様。仙台で雅な体験をして、日本文化の魅力を再発見しませんか?
今回は“きもので街あるき&茶道体験”、“金箔アクセサリー作り&一閑貼り”をスタッフが一足先に体験しました。
※注:伝統工芸の体験は、今回特別に茂ケ崎庵を会場に体験しました。通常は各教室などで行っています。詳しくは仙台旅先体験コレクションをご確認ください。
気軽に外出や旅行がしにくい昨今。だからこそ、晴れやかな非日常を体験したい。そんな方々にピッタリなのが、和文化を気軽に体験できる粋なお店「梅らぶ」。
「気軽に着物を体験できる場や和文化に興味のある方たちが集まれる場を提供したい。」という思いから生まれた本格的な着物レンタルのお店です。代表の中野さんは、以前は「日本を出たい!」という思いから海外で働いていましたが、そこで日本文化の奥深さに気づき、今の若い世代や外国人にも知ってほしいという思いが芽生えたそうです。洗練された都会でありながら和装がマッチする街、仙台。そして日本三景の松島など、着物が似合う景観地が沢山あります。るーぷる仙台に乗って、観光地を巡るのもおすすめです。
仙台駅から徒歩10分。着物は男物を含め常時50枚以上揃えられております。面倒くさいと思われがちな着物ですが、着付けは一人15分程度で仕上げてくれます。サラリと変身して、着物の街歩きを楽しみましょう。
着物の揃えは常時50枚以上!
伝統的な物やモダンな物など、きっと好みの一枚が見つかります。
15分ほどで様々な着こなしに仕上げてくれます。
創業1811年、仙台で200年以上続く金源堂(かねげんどう)では、本格的なお茶室で気軽に茶道体験ができます。建物の1階では骨董品や茶道具、うつわ等の工芸品を販売しております。そして2階には、本格的な茶室と展示スペースがしつらえてあります。静かな空間に身を置くところから始まり、床の間の拝見を通してお席のテーマを感じていただきます。掛け軸の文言やお花など茶道のしつらえに触れながら、実際にお茶を点て、お菓子と抹茶をいただきます。ひとつひとつが、普段の生活にはない新鮮な感覚です。金源堂6代目夫人、清香さんは「茶道には季節などのテーマを大切にし、掛け軸や花、陶磁器に漆器などたくさんの伝統工芸が深く関わっております。その為茶道は日本文化の全てが入っていると言われます。この茶道体験が、さまざまな和文化に興味を持っていただく入り口になればと思っています。」とお話されていました。洗練されて無駄のない和敬清寂の精神で、ひとつひとつ選ばれた物の意味を想像し、その意を想い、もてなしを受ける、ぜひ茶道の魅力を体感してください。
所作に見とれながら和のおもてなしを学びます。
本格的な茶室で抹茶と日本文化を体験できます。
「本物の金を見て触れることで、日本の技法や伝統に興味をもってほしい」という思いが込められたこの金箔貼り体験は、漆工芸の技法を使い、天然木のパーツに金箔を貼りストラップを作る体験プログラムです。漆器にまつわる技法を習得し、伝統文化の奥深さに魅了された加藤さんは、漆が古くから接着剤としても活用されていることに注目し、ワークショップ(以下WS)に取り入れました。好きな形のパーツを選び、漆替わりのカシューを塗った面に金箔をのせる瞬間は、緊張し真剣そのもの。1週間程度乾かし馴染ませれば、完成です。ペンダントにしたり、ブローチにしたりと、普段使いやすいようにアレンジすることもできます。この他にも、割れた陶器などを漆と金を使って修復する金継ぎのWSも行っており、現在は金継ぎオンライン講座や、漆絵のアクセサリー作り体験の準備をしています。これらの体験プログラムを通じて、漆によるさまざまな表現を体感してみてはいかがでしょうか。
日本の伝統工芸にふれる金箔貼り体験
金箔貼りは一瞬、その緊張感と予想外の仕上がりに感動!
一閑張りとは、竹や木の籠などに和紙を貼り重ね、柿渋を塗り仕上げた伝統工芸品です。
農家の方が農閑期に作っていたことや、一貫目の重さにも耐えられるくらい丈夫であることなど、名前の由来には諸説あります。アトリエ千日紅の橋本さんの「日本にはこんなにすごい技があることを知ってほしい」との思いから、一閑張りの 制作・WSが始まりました。和紙を使うのが一般的ですが、橋本さんの一閑張りは、和紙の他に着物の古布や大福帳などの古紙を使うオリジナルの要素も入っており、美しく華やかな仕上がりが特徴です。伝統を受け継ぎながらもアイディアをプラスすることで、自分が持ちたいと思うものやオリジナルのものを作り上げたいという気持ちが込められています。WSでは20cmの丸竹皿を2時間程度で、世界に一つだけ、あなただけの一閑張り丸竹皿作りが完成します。また、アトリエ千日紅では竹皿の他にバッグも一閑張りで創作しており、WSは2日間のプログラムで体験することが可能です。
デザインを考えながら和紙や古布を貼って行く。
少しずつ仕上がっていく時間が本当に楽しい。
仙台市太白区の大年寺山公園の奥に、素晴らしい数寄屋造りの『茂ヶ崎庵』があるのをご存じですか?昭和42年に定禅寺通りにあった明治期の建物を大年寺山公園内に茶室として再建されました。歴史薫る『茂ヶ崎庵』では、日本伝統文化、仙台の文化、茶道を体験していただけるプログラムを毎月開催しています。詳しくはこちらをご覧ください。