モデルコース

Modelcourse

伊達な歴史の新体験|大崎八幡宮・北山コース

01

大崎八幡宮前バス停(るーぷる仙台)おおさきはちまんぐうまえばすてい

循環型観光バス「るーぷる仙台」の大崎八幡宮前バス停からはじめましょう。

02

大崎八幡宮おおさきはちまんぐう

青葉区八幡に所在する大崎(おおさき)八幡宮は、米沢西郊の成島(なるしま)八幡に起源を持つ伊達氏8代宗遠(むねとう)以来の伊達家の守護神で、大崎地方の岩手沢(いわてさわ)(岩出山(いわでやま))から遷宮されたものです。

境内には国宝に指定された社殿(しゃでん)、国の重要文化財に指定された長床(ながとこ)、宮城県の有形文化財に指定された石鳥居(いしとりい)があります。

社殿は慶長12(1607)年に伊達政宗公により造営された権現造(ごんげんづくり)です。5間×3間の本殿(ほんでん)と7間×3間の拝殿(はいでん)を5間×2間の石の間(いしのま)でつないでいます。漆塗、彫刻、金具に飾られ、絢爛(けんらん)たる雰囲気を表わす桃山様式の建物です。棟札(むなふだ)1枚も国宝(附指定)に指定されており、当代一流の名匠が近畿地方から招かれ建築されたことが分かります。

長床(ながとこ)は入母屋造(いりもやづくり)・杮葺(こけらぶき)の質素な素木造(しらきづくり)の別名割拝殿(わりはいでん)と呼ばれる9間×3間の細長い建物です。建てられたのは社殿よりも遅れて寛文年間(1660年代)とみられますが、境内の一環をなす重要な建築物です。豪華で壮麗な社殿とは対照的で、9月14日の例祭では神楽(宮城県指定無形民俗文化財)が奉納されます。

また国登録文化財としては社務所・旧宮司宿舎・神馬舎(しんめしゃ)の3件が、仙台市登録有形文化財としては石段があります。

毎年1月14日から15日未明にかけて行われる伝統の正月行事「どんと祭(さい)」は、仙台市の無形民俗文化財「大崎八幡宮の松焚祭(まつたきまつり)(どんと祭)」として指定されており、多くの市民や商店がここで正月の松飾りや注連縄(しめなわ)などを焚き上げるほか、無病息災を祈願した裸参りも有名です。また戌亥(いぬい)歳の守本尊(まもりほんぞん)としても知られています。

03

龍雲院 林子平の墓りゅううんいん はやししへいのはか

林子平(はやししへい)(1738~1793)は、名は友直、六無斎(ろくむさい)と呼号しました。姉は仙台藩六代藩主伊達宗村公の側室となり,兄が藩士に取り立てられた縁で仙台に移動、子平は長崎等各地に遊学し,海外事情に注目,海防の重要性を説きました。琉球、朝鮮、蝦夷地等の地図、風俗、気候を解説した「三国通覧図説」(1786)やロシア船の南下に対し海国として対外警備が急務であることを論じた「海国兵談」(1791)等を著しました。しかし、幕府から人心を不安にしたとの罪に問われ、出版物と版木(はんぎ)を没収され、蟄居(ちっきょ)を命ぜられました。そして寛政5(1793)年に病没し、龍雲院に葬られました。罪人のため墓碑を建てることを許されませんでしたが、天保13(1842)年になってようやく許され、甥の林珍平によって墓碑が建てられました。

04

大願寺(旧万寿院殿霊屋門)だいがんじ(きゅうまんじゅいんでんたまやもん)

青葉区新坂(にいざか)町に大願寺(だいがんじ)があります。新坂通(にいざかどおり)を北進し、T字路を西に折れ、大願寺通を約300m行った突き当たりになります。
寛永13(1636)年の藩祖政宗公死去の際の葬礼の地で、空棺・葬具などを焼却し、その灰を集め土を盛り、一辺30mの灰塚(はいづか)を造りました。大願寺通が広いのは葬送儀礼(そうそうぎれい)に対応するためで、その後、灰塚の東側に大願寺が建てられました。
現存する山門は、宝永6(1709)年に造営された仙台藩四代藩主伊達綱村公夫人仙姫(せんひめ)(万寿院)墓所の門を、明治初期に墓所のあった小田原高松(現宮城野区高松2丁目)の万寿寺から現在地に移築したもので、仙台市有形文化財に指定されています。門の前後に唐破風(からはふ)のある妻入(つまいり)の一間一戸(いっけんいっこ)の向唐門(むかいからもん)で、杮葺(こけらぶき)です。棧唐戸(さんからと)には、夫人の実家稲葉氏の家紋「隅切(すみきり)角に三の字」が入っています。細部には禅宗建築の特徴が見られ、江戸時代中期の伊達家霊廟(れいびょう)建築を知ることが出来る数少ない門です。左右の袖塀(そでべい)は移築後に造られたと考えられています。

大願寺の灰塚

政宗「灰塚とは伊達家独特の葬制で築かれたもの。わしの死後、我が亡骸は瑞鳳殿地下に埋葬されたが、葬儀は空の棺を火葬して行われておる。その灰を塚にしたものが灰塚じゃ。周囲が堀で囲まれており、見事に築かれておる。必見じゃ!」

05

稱念寺しょうねんじ

青葉区新坂町(にいざかまち)にある稱念寺(しょうねんじ)は、建保2(1214)年に会津若松で開基・建立されました。山門が朱塗りであることから赤門寺と呼ばれてきました。現在地に移った後、寺は3度の火災に遭っており、寛政3(1791)年に再建されたと伝えられます。山門である赤門は文政6(1823)年の再建でしたが、現在の門はそれを原型とした平成の門です。

仙台市登録有形文化財になっている本堂は、桟瓦葺(さんがわらぶき)、入母屋造(いりもやづくり)、7間四方で3間の向拝(こうはい)が付くものです。本堂の長押(なげし)に文化9(1812)年の、欄間(らんま)には享和2(1802)年の墨書が残されています。

06

荘厳寺しょうごんじ

荘厳寺(しょうごんじ)は青葉区新坂町にあり、仙台藩の絵師・儒者である佐久間洞巌(さくまどうがん)の墓があります。

その山門は三間一戸(さんけんいっこ)の薬医門(やくいもん)で、切妻造本瓦葺(きりづまづくりほんかわらぶき)の堂々とした門であり、江戸時代初期の上級武家門の数少ない遺構として、仙台市有形文化財に指定されています。伊達騒動・寛文事件で知られる仙台藩家老原田甲斐宗輔(はらだかいむねすけ)の青葉区片平丁(かたひらちょう)にあった屋敷門を移築したものと伝えられ、逆臣の門ということで、「逆さ門(さかさもん)」と呼ばれていましたが、全体的に老朽化が進んだため解体修理を行ったところ、柱材の上下を逆さに、左右の位置を交換して建て直した門であることが判明し、「逆さ門」の由来が明らかとなりました。

07

昌繁寺しょうはんじ

大鶴山昌繁寺(しょうはんじ)(浄土宗)は慶長6(1601)年、仙台城下の本材木町(もとざいもくちょう)に念仏堂を建立したのが始まりで、寛永13(1636)年に青葉区新坂町(にいざかまち)の現在地を拝領し移転しました。幾度か火災に遭い再建されましたが、江戸時代後期の建築といわれる山門と仙台三十三観音第五番札所である観音堂は、仙台市登録有形文化財となっています。

山門は桟瓦葺(さんがわらぶき)、切妻造(きりづまづくり)、一間一戸(いっけんいっこ)の四脚門(しきゃくもん)で、扉、両脇に袖塀(そでべい)がつきます。また、平成13年、開山400年記念に本瓦葺(ほんかわらぶき)に改葺しました。観音堂は桟瓦葺、宝形造(ほうぎょうづくり)、2間四方、1間の向拝(こうはい)が付くものです。

08

輪王寺りんのうじ

輪王寺(りんのうじ)は室町時代の嘉吉(かきつ)元(1441)年、伊達氏11代持宗(もちむね)によって、福島の伊達郡梁川(やながわ)に建立されました。のちに伊達家が居城を移すのに従い、西山・米沢・会津若松・米沢・岩出山を経て、慶長7(1602)年、現在の青葉区北山に移ってきました。

元禄4(1691)年、仙台藩四代藩主伊達綱村公のときに仏殿(ぶつでん)・客殿(きゃくでん)などが整備され、この山門も、この時に建立されたものと見られています。明治の北山大火では参道入口にあるこの山門だけが残りました。現在の本堂は大正4(1915)年に再建されたものです。

山門は三間一戸(さんけんいっこ)の八脚門(はっきゃくもん)で、切妻造本瓦葺(きりづまづくりほんかわらぶき)です。12本の柱はいずれも円柱で、棟の左右に鯱(しゃち)が載り、山門左右に仁王像(におうぞう)が安置されています。江戸時代中期の堅実な手法を伝えている門として、仙台市有形文化財に指定されています。

輪王寺から少し足を延ばせば羽黒神社

常長「輪王寺から、北西に約5分ほどの距離には、羽黒神社があります。そして、羽黒神社の東隣に明治時代まで青葉山(しょうようざん)寂光寺がありました。羽黒神社も寂光寺ももとは仙台城二の丸付近にあったもの。仙台城の築かれた青葉山(あおばやま)の名前はこのお寺に由来するのかもしれませんね」

09

maruho cafe (お餅屋×カフェ) / いわい洋菓子店本店まるほかふぇ/いわいようがしてんほんてん

【写真 左】
おもちを使ったいろんなメニューが食べられる“おもちカフェ”。オーナーの祖父の代から続く連坊の老舗餅店「萩乃屋」さんの味を受け継ぐ和洋折衷のカフェです。
宮城県産の有機栽培のみやこがねのもち米を100%使用し、ランチはお餅のデザート付きです。日替りパスタや10食限定のおこわの日替りランチ、お餅の入ったパフェも人気です。

【写真 右】
岩井洋菓子店は昭和40年に北山で創業を開始しました。
100人食べ100人「うまい」と言った伝説の菓子で有名な、人気商品 ハイデルベルグは優しいスポンジの触感が魅力で、優しさを優先する味を目指し、あえてクリーム量を控え、誰にでも好まれるお菓子を目指しました。誕生から30年以上たった今でも多くの方々に愛されている伝説の菓子です。

10

地下鉄南北線 北仙台駅・JR仙山線 北仙台駅きたせんだいえき

マップ

このページのジャンル