明治4年創業の株式会社湯目家具百貨店4階に江戸時代末期に製造された箪笥など仙台箪笥の歴史とその変革を学べるできる街角ギャラリーとして誕生。仙台箪笥の誕生は江戸時代末期だとされている。仙台藩城下町に集住した職人たちにより仙台藩の地場産業として生まれ、当時は野郎箪笥と言われ、上段に刀、右下に金庫が付き、押し入れの下の仕込み箪笥であった。欅、栗、杉等を原材料に独特な透明感のある鮮やかな紅色の鏡面仕上げの仙台木地呂塗りに、金具はおもに鉄製の打出し金具で漆焼付で、全体的に大きく、枠に納めず伸びやかで、全体として伊達な文化を代表する粋で派手な意匠であることが特徴である。明治中期からは欧米向けに輸出が行われ、外国人好みの牡丹や龍、唐獅子などの金具を、打ち出し技法によって豪華に作り出し、全国に類を見ない華麗な箪笥となった。
現在でも指物、漆塗り、金具の3工程全て分業の職人の手作業で行われている。