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観光で訪れたら、一度は足を運んでみたい「瑞鳳殿」。今回、紅葉狩りに出かけたことで「何度でも訪れたい場所」になりました。

仙台駅前から市内中心部の観光スポットを巡るバス「るーぷる仙台」に乗り込んで約15分。「瑞鳳殿前」で下車すると、表参道入り口からは、若葉のように美しい竹の緑を背景に、紅や黄金に木々が輝いているのを見ることができます。まさに幽玄の世界への入り口といった佇(たたず)まい。

「伊達62万石」の石高と同じ、62段の石段をのぼって境内入り口に到着。赤いオオモミジと黄色のイロハモミジがアーチを作って迎えてくれます。不思議なことに、石段を上ってくる間に街の喧騒が一切聞こえなくなりました。都会にあって、この静寂さ。それだけでも貴重な気がします。

「涅槃(ねはん)」とは「来世」という意味もあるのだそう。入り口に設けられた手水舎で清めた後は、政宗公が眠る「瑞鳳殿」へ。涅槃門をくぐり、一歩足を踏み入れると空気までが変わったような気がします。燃えるような赤と金色に輝くその景色に、心がすーっと穏やかになっていくようです。

政宗公の霊屋「瑞鳳殿」をはじめ、その向かいにある二代忠宗公の霊屋「感仙殿」、三代綱宗公の霊屋「善応殿」に共通するのは、黒漆をベースに赤や緑、黄色などの岩絵の具で彩色された絢爛豪華な桃山様式。それが紅葉の鮮やかな色と合わさり、お互いを引き立てています。

「タイムスリップしたような」とは、よく聞く表現ですが、まさか自分がその気分を味わうなんて。赤と黄色が溶け合う橙色の紅葉越に見る色とりどりの斗栱※1は、息を呑む美しさで、心も体も浄化されていくようです。「杜の都仙台」は、「紅葉の都」でもあったんですね。仙台の新しい魅力を見つけに、出かけてみてはいかがでしょうか。
※1 ときょう:軒の荷重を支える部分

【住所】 〒980-0814
仙台市青葉区霊屋下23-2
【アクセス】 JR仙台駅よりタクシー15分/仙台駅発15-3番のりばるーぷる仙台瑞鳳殿前下車徒歩10分
【電話番号】 022-262-6250
【FAX番号】 022-262-6251
【URL】 http://www.zuihoden.com/
見学等料金 個人:大人550円、高校生400円、小中学生200円
団体(20名以上):大人450円、高校生350円、小中学生150円
見学時間の目安 40分
営業時間 9:00~16:30、12月・1月9:00~16:00
休業日 12/31~1/1
駐車場
普通自動車:あり(無料)
大型自動車:あり(無料)
[大型バス]4台/無料
[普通車]20台/無料
飲食施設
売店 あり
バリアフリー 盲犬
バリアフリー内容 身障駐:身障者用駐車場、 入ス:入口にスロープ等の設置あり、 点ブ:点字ブロック、 自ド:入口、通路等に自動ドアあり、 受案:受付案内、 点案:点字案内板、 身障ト:車椅子(身障者)用トイレ、 手小:手すりつき小便器、 洋ト:洋式便器、 身障エ:身障者対応エレベータ-、 エス:エスカレーター、 車公:車椅子対応公衆電話、 車イ貸:車椅子貸出し、 盲犬:盲導犬同伴可

温泉地の紅葉はまた違った美しさがあります。今度は、一路、秋保・作並へ。目的地に近づくにつれて、車窓の景色が秋の装いを深めていきます。

秋保温泉街の入口にかかる「覗橋(のぞきばし)」の脇から遊歩道に入ると、紅葉の色味がさらに深みを増していくよう。紅葉が名取川の水面に映える光景に目を奪われながら、800mほど続く遊歩道を歩きました。そういえば、最近「覗橋」から見える“ハート型のくぼみ” がカップルたちの間でブームを呼んでいるのだとか。橋の上から石を投げ、ハートのくぼみに入れば幸せになれるのだそうですが、成功するまで何度も挑戦してもいいのでしょうか。

名取川上流の方角に車を走らせ、日本の滝100選に選定されている「秋保大滝」へ。すっかり紅葉した木々の間から、水しぶきをあげて勢いよく流れ落ちる様は、まさに大滝の風格。遊歩道づたいに歩いて滝つぼまで行くと、そこで待っていたのは圧巻の眺め。マイナスイオンに満たされた大気を肌で感じることができ、ヒーリング効果も満点です。

さらに上流に進むと、巨大な岩が見えてきました。これが昭和20年に国の名勝に指定された「磐司岩」。高さが80mから150mにもなる垂直な岩壁が、3km以上も連なる大パノラマはまさに絶景。木々が色づくこの季節は、一番の見頃かもしれません。磐司岩という名前は、マタギの祖といわれる磐神郎・磐三郎という狩人の兄弟の名に由来しているのだとか。いま、この二人は“ご当地キャラクター”になっています。

次に向かったのは、定義如来。県民から「定義さん」と呼ばれ親しまれています。この辺りもすっかり山々が美しく色づいていました。本堂の東側にある庭園に建つ五重塔、その南側には展示室「玉手箱」が。併設された茶室「やすらぎ」(料金300円)でひと休みしてから、縁結びの神木として、若い人たちに人気のスポット「天皇塚」(連理の欅)に立ち寄りました。たもとの池で、恋愛運を上昇させてくれると最近人気の「天女の鯉(こい)」を探してみては。白い衣をまとったようなその様から「ジュディ」と呼ばれているそう。そして最後は門前町ですっかり有名になった「三角定義あぶらあげ」を食べ、最後の目的地に向かいます。

国道48号沿い、仙台ハイランド入口付近の広瀬川に大小様々な滝が連なっている場所、それが「鳳鳴四十八滝」です。赤や黄色の錦繍に覆われたような山肌、その間をぬって幾筋もの水が流れ落ちる様は、あたかも一幅の絵画を見ているよう。自然がつくりあげた造形美と美しい紅葉を探しに、秋保・作並方面に出かけてみませんか。

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