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Feature仙台市在住の方に愛されている桜スポットってどこだろう?そんな“じもと民的”桜の名所を探るべく、仙台市民の会員を多く持つコミュニティサイト「せんだいタウン情報machico」にてアンケートを実施。その中から上位6か所をご紹介します。このコロナ禍の中、「のんびり散歩しながら桜を楽しみたい」という方におすすめしたい、市民に愛される桜たち。ゆっくり愛でながら仙台の春の訪れを感じてみては。
「中田神社」は太白区にあり、承安元年(1171年)に五穀豊穣を祈り建てられた神社です。通りすがりの人も思わず足を止め立ち寄ってしまうほど、赤い鳥居とピンクの花弁のコントラストが美しい桜です。満開の時期は、例年4月中旬ごろです。
中田神社の桜は、樹齢70年前後のソメイヨシノとも言われている。
天気のいい日は家族連れや写真撮影に訪れる方が多い。
昭和3年にこの地域が「小泉村(七郷村)」から仙台市へ編入された記念と、昭和天皇即位のお祝いを兼ねて、当時の町内会有志が約40本のソメイヨシノの苗木を鞍配堀(あんばいぼり)沿いに植樹したのが「さくら通り」の始まりと言われています。それから90年以上の歳月が経ちましたが、毎年けなげに花を咲かせる姿が住民から愛されています。
満開の目安は4月中旬。開花シーズンには、並木道を散歩する人も多くみかけられます。
町内会で「さくら通り」と名付け、景観を守るために花びらや落ち葉の始末も丁寧に行っている。
昭和44年3月に、第6代校長・川田正澂先生の教え子である卒業生が校庭の周辺に桜を記念植樹したのが始まりです。以来、年々増えて最盛期は150本以上が咲き誇っていました。校庭の土手の桜は現在、ソメイヨシノ85本、シダレザクラ16本があり、「仙台市わがまち緑の名所100選」にも選ばれています。
グラウンドを囲むように咲く数々の桜。(※校内への立ち入りは禁止)
校庭の外周が散歩コースになっており、桜のシーズンは人でにぎわう。
「長命館公園」は、高さ90mほどの丘陵の地形を巧みに利用して築かれた館跡で、現在はその歴史を後世に残すため歴史公園として整備され、「風の子公園」とも呼ばれています。地元の方の利用が多い花見の名所でもありますが、アットホームな雰囲気で、ゆったりと桜を楽しむことができます。
長命館跡の説明もされています。
丘陵には展望台もあり、泉区の街並を一望できます。
太白区富沢にある「笊川」。この川の両側に桜並木が続いています。遊歩道にもなっているため、桜を見ながら散策するのに絶好のスポット。ゆっくり歩いたり、ジョギングをしたり、犬の散歩をしたり、写真を撮ったりする姿が見られます。地下鉄南北線「富沢」駅付近の車窓からも垣間見え、毎朝、通勤・通学の人たちを和ませてくれます。
4月初旬から見ごろに。地下鉄南北線「富沢」駅からほど近く、駅を利用する方々の憩いの場。
名取川と広瀬川にはさまれた小河川。天気のいい日は水に入って遊ぶ子どもたちの姿も。
2020年7月に新種と認定された樹齢約270年の桜。一輪が直径約4.5cmと一般的なヤマザクラに比べ1.5倍の大きさで丸みのある形が特徴。通常5枚の花弁だが6、7枚に重なった花が混在しています。
ばんどころに集う、野尻地区の住民を対象にした投票で名称が決定。
太白区秋保町野尻地区にある交流カフェ「ばんどころ」の中庭にある一本桜。
紹介した6つのスポットは、仙台市の中心部から少し離れた場所にあることが分かりました。自宅の近くや、通勤・通学路など、いつも見慣れた風景に咲くからこそ毎日の楽しみになり愛情が増すのかもしれません。老木化が進んでいる桜もありますが、地域の方々の手によって大切に守られています。鑑賞する際はむやみに触れたりせず、静かに見上げてその美しさを楽しみましょう。
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