更新日 / 2021-12-15
「寿司のパラダイス仙台」でおすすめの寿司店4選
仙台市は広大な仙台平野に位置し、伊達藩の時代から米どころとして名を馳せる土地でもあります。国内漁港のうち特に重要と定められた13箇所の特定第3種漁港のうち、実は3箇所(気仙沼、石巻、塩釜)が宮城県。三陸の海を臨み、西には奥羽山脈という、海の幸、山の幸に恵まれた仙台では、良質な食材を確保できる環境を生かして寿司文化が発展してきました。 新鮮な魚介と、シャリに最適な米が揃うこの街は、宮城県内にお店を構える寿司職人たちの間で「寿司のパラダイス」とも称され、市内にはカジュアルな大衆店から贅沢な高級店まで様々なスタイルの寿司店があります。首都圏に比べると価格はどこもリーズナブルでありながら気軽に旬の絶品寿司が味わえるのが仙台の魅力です。
※この特集は2019年1月の取材をもとに作成した記事です。取材した鮨仙一様は2021年8月31日閉店いたしました。
最高のネタとほどけるシャリ。自慢の一貫を提供「鮨仙一」
「東北楽天ゴールデンイーグルス」の元監督としても知られる故・星野仙一さんの大ファンである大将が、星野さんの名前と仙台で一番の寿司店を目指すという思いを合わせて命名した「鮨仙一」。県外や海外からも絶えずファンが訪れる人気店です。特に本マグロにこだわるという大将。毎日仙台市中央卸売市場に足を運び三陸海岸で水揚げされたネタを仕入れ、旬を大切にした最高のネタを提供しています。また、契約農家がこの店のためだけに作る宮城県登米(とめ)産ササニシキの使用もこだわりで、さっぱりとした味わいのシャリは、ほろりとほどける食感が印象的。出身地の福島県で修業を積んだ親方ですが「魚も米も旨い仙台の寿司は日本でナンバー1。この場所でやれるからこその質と価格です」と話します。
ネタの切り身の大きさと、シャリの量のバランスに気を配り握られる寿司は、口に入れるとシャリがぱらりとほどけて、ネタと交ざり合う。そんな一体感のある食感を大切にしています
「お客さんはルールなど考えず、好きなものを好きな順番で食べるのがいい」と親方。星野仙一さんの貴重なサインバットや写真が飾られた店内で、大将と野球話で盛り上がるのもまた楽しい
カウンター10席の他、家族連れや宴会で使いやすい小上がりや、落ち着ける2階の個室もあり、店内の収容数は約40名。職人としてお店に立つ大将の息子さんが英語で対応してくれます
鮨仙一(すしせんいち)※2021年8月31日をもって閉店いたしました。
ここで紹介した寿司の名店4店は、三陸沖の新鮮なネタを使用しつつ、それぞれの店舗が持つ異なる歴史やこだわりを反映した寿司の味や楽しみ方を提供しています。気さくな親方との会話も楽しみながら、仙台が「寿司のパラダイス」と言われる由縁をぜひ感じてみてください。
※表示価格はすべて2020年1月31日時点のものです